鬼人幻燈抄 葛野編 感想
この記事を閲覧するにはアカウントが必要です。
序章から既に進撃最終章みたいな展開でぞっとしております。お前重いんだよ……(満身創痍)
重い話しか興味がない、鬱展開大好きな私を以てしても胃もたれを起こすくらい無慈悲。色恋や情事が絡むのはチープではあるが非現実的とは思わないのでそこまで作品の質を落としていない。
鬼側の世界観が独創的でよい。完全に悪役にするのも実は良い奴っぽくするのもある程度出尽くしているが、今回は善悪二元論に当てはまらないような、生き様としての魅力という点で鬼側への共感を作り上げているのが面白いと思いました。やや地の文での誘導が露骨だが。「己と鬼に違いがあるだろうか」みたいなのを何回かやや強引に入れ込まれた。
全体としてはかなり文章の質が高く、読み応えがあった。ていうか長いよ。序章だけで10万字以上はあったぞ。ただまあここからかなとも思う。滑り出しは好し。あとは不滅の二の舞いにならないことを願う。如何せん時代を跨ぐ系は超面白くなるか全然ダメになるかの二択っぽいので。
我慢ならないのは本作が鬼滅のパクリとか言われていること。あらゆる点で的外れすぎる。「鬼が出る」ってことくらいだろ、共通項。桃太郎を鬼滅のパクリと呼ぶのと冗談抜きでほぼ変わらないと思う。そもそも鬼人の方が先らしいし。
そういう安易なキッズユーモアだとしても質が悪い。あまりにも作者がかわいそう。
Comments ( 0 )
No comments yet.